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草壁シトヒ
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ジブリ短編『星をかった日』のあらすじ・感想・上映スケジュール

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スタジオジブリには、映画館で広く公開されている作品以外にも、知る人ぞ知る珠玉の短編アニメーションが存在します。その中でも、私が特に心を奪われたのが、三鷹の森ジブリ美術館でのみ上映される『星をかった日』です。

この作品は、画家・井上直久氏が描く幻想的な世界「イバラード」を舞台に、宮崎駿監督が紡ぎ出した約16分の小さな物語です。今回は、この隠れた名作『星をかった日』の魅力について、あらすじから個人的な感想、気になる上映スケジュールまで、詳しく解説していきます。

歴代のジブリ短編映画のあらすじはこちら

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ジブリ短編『星をかった日』の基本情報

『星をかった日』は、スタジオジブリが制作した短編アニメーション映画です。宮崎駿監督をはじめとする豪華なスタッフとキャストが集結し、ジブリファンならずとも見逃せない作品に仕上がっています。

『星をかった日』は、ジブリ美術館ジブリパークでのみ上映される短編作品であり、劇場やDVDでは観ることができません。幻想的な世界観と、美しい映像が特徴です。

項目詳細
タイトル星をかった日
監督・脚本宮崎駿
原作井上直久「イバラードの旅」
上映時間約16分
主な声の出演神木隆之介、鈴木京香、大泉洋、若山弦蔵
公開日2006年7月10日
上映場所三鷹の森ジブリ美術館「土星座」
ジブリパーク「映像展示室オリヲン座」

この作品は「時間の流れと成長」をテーマにしており、視覚的な美しさと象徴的なストーリー展開が特徴です。

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『星をかった日』のあらすじ

この物語は、時間に厳しく管理された息苦しい都会での生活に嫌気がさし、家を飛び出した少年ノナが主人公です。あてもなく歩き続けたノナは、砂漠のような場所で不思議な女性ニーニャに出会います。

ノナはニーニャが営む農園の小屋で暮らし始め、野菜作りを手伝う穏やかな日々を送ります。ある日、市場へ出かけたノナは、モグラのようなスコッペロとカエルのようなメーキンソーという風変わりな商人に出会うのです。

ノナは、自分が大切に育てたカブと引き換えに、彼らが売っていた小さな「星の種」を手に入れます。彼はその種を鉢に植え、まるで植物のように水をやり、愛情を込めて大切に育て始めます。

ノナの丹精込めた世話によって、星は少しずつ成長し、やがて雲や雨を生み出す自分だけの小さな世界へと育っていきます。これは、少年の純粋な心が奇跡を生み出す、美しくも幻想的な物語です。

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『星をかった日』の感想と見どころ

私が『星をかった日』を鑑賞して感じた魅力は、短い上映時間の中に数多く詰まっています。ここでは、特に心を揺さぶられたポイントを詳しく解説します。

イバラードの幻想的な世界観

この作品の最大の魅力は、舞台となる「イバラード」の圧倒的に美しく、幻想的な世界観です。画家・井上直久氏によって生み出されたこの世界は、どこか懐かしさを感じさせながらも、全く見たことのない不思議な風景が広がっています。

空に浮かぶ無数の島、豊かな植物に覆われた建造物、独特の交通機関など、細部まで作り込まれた世界に一瞬で引き込まれます。約16分という短い時間とは思えないほどの没入感を味わえる、美しい背景美術だけでも一見の価値があります。

セリフに頼らない映像表現

『星をかった日』のもう一つの大きな特徴は、セリフが極端に少ない点です。物語の多くは、主人公ノナの表情や仕草、そしてイバラードの美しい風景の変化によって語られます。

言葉に頼らないからこそ、観る者の想像力はかき立てられます。ノナが星を育てる喜びや驚きが、卓越したアニメーション技術を通してダイレクトに伝わってくるのです。これぞスタジオジブリ、と思わせる映像表現の真骨頂を味わえます。

「時間」というテーマへのメッセージ

この物語には、「時間」という深いテーマが込められていると私は感じました。主人公ノナが逃げ出してきたのは、時間に管理される画一的な世界です。

対して、イバラードでの生活や星を育てるという行為は、効率や生産性とは無縁の、自然のサイクルに寄り添った有機的な時間の使い方を象-789-しています。日々の忙しさに追われる現代人にとって、心の豊かさとは何かを問いかけてくるような、深いメッセージ性を持った作品です。

美しい音楽と映像の融合

幻想的なイバラードの世界観をさらに引き立てているのが、都留教博氏と中村由利子氏による美しい音楽です。どこか懐かしさを感じさせるケルティックな音色が、映像と完璧に調和しています。

静かな物語の始まりから、星が育っていくクライマックスまで、音楽が常に映像に寄り添い、観る者の感情を豊かに彩ります。目と耳の両方でイバラードの世界に没入できる、素晴らしい視聴体験です。

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『星をかった日』の上映スケジュールと視聴方法

『星をかった日』は常時公開されているわけではなく、三鷹の森ジブリ美術館とジブリパークの映像展示室で、他の短編作品と入れ替わりで上映されます。

鑑賞できる場所は2ヶ所だけ

この貴重な短編映画を鑑賞できるのは、世界でたった2ヶ所だけです。

  • 三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)|映像展示室「土星座」
  • ジブリパーク(愛知県長久手市)|ジブリの大倉庫内 映像展示室「オリヲン座」

これらの施設以外で上映されることはなく、前述の通り、映像ソフト化やインターネット配信も行われていません。まさに、現地へ足を運んだ人だけが体験できる特別な贈り物なのです。

ジブリ美術館での上映

『星をかった日』は、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」で不定期で上映されます。

※ジブリ美術館の上映作品は定期的に入れ替わるため、最新情報は公式サイトを確認してください。

🔗 ジブリ美術館 映像展示室「土星座」の上映スケジュール

ジブリパークでの上映

ジブリパークの「映像展示室オリヲン座」でも期間限定で上映されます。

※ジブリパークの上映作品は定期的に入れ替わるため、最新情報は公式サイトを確認してください。

🔗 ジブリパーク「映像展示室オリヲン座」の上映スケジュール

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まとめ

ジブリの短編アニメーション『星をかった日』は、約16分という短い時間の中に、幻想的な世界観、心温まる物語、そして深いメッセージが凝縮された、まさに隠れた名作です。宮崎駿監督と画家・井上直久氏の才能が見事に融合したこの作品は、観る者の心に静かで深い感動を残してくれます。

鑑賞できる場所は限られていますが、それゆえに特別な体験となることは間違いありません。機会があればぜひ、三鷹の森ジブリ美術館またはジブリパークに足を運び、ノナが育てた小さな星の輝きをご自身の目で確かめてみてください。

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