MENU
草壁シトヒ
ブロガー
普通の会社員でブログ歴は10年以上。

<趣味・得意分野>
⇨スポーツ観戦:F1、サッカー、野球
⇨テック分野が好物:AI、スマホ、通信

ジブリ短編『たからさがし』のあらすじ・感想・上映スケジュール

当ページのリンクには広告が含まれています。

スタジオジブリには、長編作品以外にも心温まる短編映画が存在します。その中でも私が特におすすめしたいのが、三鷹の森ジブリ美術館とジブリパークでしか観られない特別な作品『たからさがし』です。

この作品は、まるで宝物のように、限られた場所でしか出会えません。今回は、幻のジブリ短編『たからさがし』の魅力について、あらすじや見どころ、鑑賞方法を詳しく解説します。

ジブリ短編映画 歴代作品のあらすじはこちら

タップできる目次

ジブリ短編『たからさがし』の基本情報

『たからさがし』は、2011年に公開されたスタジオジブリ制作の短編アニメーション映画です。上映時間はわずか9分ですが、ジブリらしい魅力が凝縮されています。

この作品の企画を手がけたのは宮崎駿監督です。「歩いたり、走ったりするだけのアニメーションが作りたい」という監督の長年の思いが形になったもので、セリフがほとんどなく、キャラクターの純粋な動きと音楽だけで物語が進行します。監督はベテランアニメーターの稲村武志氏が務め、キャラクターの生命感あふれる動きを見事に表現しています。

項目内容
作品名たからさがし
制作年2011年
上映時間約9分
監督稲村武志
企画・構成宮崎駿
音楽未知瑠
原作中川李枝子(作)、大村百合子(絵)

原作は『ぐりとぐら』の作者による絵本

『たからさがし』の原作は、名作絵本『ぐりとぐら』の作者である中川李枝子さん(文)と大村百合子さん(絵)の姉妹が手がけた同名の絵本です。1964年に月刊誌『こどものとも』で発表され、長年愛され続けてきました。

宮崎駿監督は、中川李枝子さんの作品を深く敬愛しており、特に彼女が描く「子どもそのもの」の姿に強い感銘を受けていました。原作の持つ、子供時代の遊びの楽しさや、教訓的ではないありのままの子供の姿が、このアニメーション映画の核となっています。

目次に戻る

『たからさがし』のあらすじ

物語はとてもシンプルです。男の子の「ゆうじ」と、うさぎの「ギック」が原っぱで素敵な一本の棒を同時に見つけます。

どちらが棒を手に入れるか、二人はかけっこや相撲で勝負をしますが、なかなか決着がつきません。競争が続く中、二人はギックのおばあちゃんの元へ行くことにします。すると、おばあちゃんが杖としてその棒を必要としていることがわかります。

ゆうじとギックは、喜んでその棒をおばあちゃんに譲ります。お礼に二人はお茶とお菓子をごちそうになり、心温まる時間を過ごすというお話です。

目次に戻る

『たからさがし』の感想と見どころ

私がこの作品を鑑賞して感じた魅力は、セリフがないからこそ伝わる純粋な感情と、心温まる結末にあります。わずか9分という短い時間の中に、大切なメッセージが込められています。

純粋な動きだけで伝わる物語

この映画の最大の特徴は、セリフに頼らず、キャラクターの動きだけで物語を表現している点です。ゆうじとギックが走る、転ぶ、力を比べるといった一つ一つの動作が、驚くほど生き生きと描かれています。

宮崎駿監督の「動きこそがアニメーションの根源的な力」という哲学が、この作品には見事に反映されています。言葉がなくても、二人の喜び、悔しさ、そして優しさがダイレクトに伝わってきて、観る者はいつの間にか物語に引き込まれます。

心温まる結末と「本当の宝物」

ゆうじとギックが競い合って手に入れようとした一本の棒。しかし、物語の最後で、その棒は他者を思いやるための道具へと意味を変えます。

二人が見つけた「本当の宝物」とは、棒そのものではなく、誰かのために何かをしてあげる喜びや、共感する心だったのです。この優しい結末は、スタジオジブリが一貫して描き続けてきた人間主義的な価値観そのものであり、鑑賞後には温かい気持ちに包まれます。

未知瑠さんの音楽が紡ぐ世界観

セリフがない本作において、音楽は物語を導く非常に重要な役割を担っています。音楽を担当したのは、作曲家の未知瑠さんです。

「ぼくとギックのちからくらべ」や「たからさがしマーチ」といった楽曲が、登場人物の感情や場面の展開を豊かに表現しています。陽気でリズミカルな音楽は、ゆうじとギックのはつらつとした遊びの様子を完璧に描き出し、観客を物語の世界へと誘います。

目次に戻る

『たからさがし』の上映スケジュールと視聴方法

『たからさがし』は常時公開されているわけではなく、三鷹の森ジブリ美術館とジブリパークの映像展示室で、他の短編作品と入れ替わりで上映されます。

鑑賞できる場所は2ヶ所だけ

この貴重な短編映画を鑑賞できるのは、世界でたった2ヶ所だけです。

  • 三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)|映像展示室「土星座」
  • ジブリパーク(愛知県長久手市)|ジブリの大倉庫内 映像展示室「オリヲン座」

これらの施設以外で上映されることはなく、前述の通り、映像ソフト化やインターネット配信も行われていません。まさに、現地へ足を運んだ人だけが体験できる特別な贈り物なのです。

ジブリ美術館での上映

『たからさがし』は、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」で不定期で上映されます。

※ジブリ美術館の上映作品は定期的に入れ替わるため、最新情報は公式サイトを確認してください。

🔗 ジブリ美術館 映像展示室「土星座」の上映スケジュール

ジブリパークでの上映

ジブリパークの「映像展示室オリヲン座」でも期間限定で上映されます。

※ジブリパークの上映作品は定期的に入れ替わるため、最新情報は公式サイトを確認してください。

🔗 ジブリパーク「映像展示室オリヲン座」の上映スケジュール

目次に戻る

まとめ

スタジオジブリの短編映画『たからさがし』は、原作の持つ温かさと、アニメーションならではの生命力あふれる表現が融合した傑作です。

セリフを使わずに、動きと音楽だけで友情や思いやりの大切さを描き出しています。鑑賞方法が限られているからこそ、出会えた時の喜びは格別です。三鷹の森ジブリ美術館やジブリパークを訪れる機会があれば、この心温まる宝物を探しに、ぜひ足を運んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次