愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内に広がるジブリパーク。
ここは、スタジオジブリが生み出した数々の物語の世界に足を踏み入れることができる、夢のような場所です。
初めて訪れる方でも安心して楽しめるように、パークの基本情報から、5つの個性豊かなエリアの見どころ、グルメ、お土産、攻略法まで、完全ガイドをお届けします。
この記事を読めば、ジブリパークの魅力が丸わかり!あなただけの特別な冒険の準備を始めましょう。
ジブリパークの基本情報|訪れる前に知っておきたいこと

ジブリパークへの冒険を始める前に、基本的な情報を押さえておきましょう。コンセプトやチケット、アクセス方法を知っておけば、当日スムーズに楽しめます。
コンセプトはジブリの世界観を五感で体験
ジブリパークは、一般的なテーマパークとは少し異なります。
公式ウェブサイトにもあるように、「森や道をそのままに、自分の足で歩いて、風を感じながら、秘密を発発見する場所」がコンセプトです。
その代わりに、スタジオジブリ作品の世界観を細部まで忠実に再現した建物や美しい風景が広がり、訪れた人がまるで物語の登場人物になったかのような、特別な体験ができます。
元々あった公園の豊かな自然や地形を生かして設計されており、四季折々の景色とともにジブリの世界にゆっくりと浸ることができるのが、大きな魅力と言えるでしょう。
チケットの種類と購入方法
ジブリパークへの入場は、完全予約制です。事前にチケットを購入する必要があります。
チケットの種類によって、入場できるエリアや、特定の建物の内部を見学できるかが異なります。ご自身の希望に合わせて最適なチケットを選びましょう。
主なチケットの種類は以下の通りです(2025年5月現在)。
入場可能エリア | 主要建物内部見学 | |
---|---|---|
ジブリパーク大さんぽ券プレミアム | 全5エリア | ○ (サツキとメイの家、地球屋、ハウルの城、オキノ邸、魔女の家) |
ジブリパーク大さんぽ券 | 全5エリア | × (上記5つの建物内部は見学不可) |
ジブリパークさんぽ券 | 選択した1エリア | × (エリア内の建物内部は見学不可。ただし、エリアにより入場できる建物は異なる場合あり) |
チケットは、主に公式ウェブサイトや、提携しているプレイガイド(Boo-Wooチケット|ローソンチケットなど)で購入できます。
非常に人気が高く、特に週末や祝日、学校の長期休暇期間は、販売開始後すぐに売り切れてしまうことが珍しくありません。
希望の日時がある場合は、販売開始時刻に合わせて、事前に購入方法を確認しておくことを強くおすすめします。

アクセス情報と営業時間
ジブリパークは、愛知県長久手市に位置する広大な公園「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」の中にあります。
公共交通機関を利用したアクセスが便利でおすすめです。
自動車でのアクセス
- 最寄りの高速道路インターチェンジは、東名高速道路の「名古屋IC」または「長久手IC」です。インターチェンジからは約20分程度です。
- 公園には複数の駐車場がありますが、収容台数には限りがあります。特に土日祝日は早い時間帯に満車になることや、入庫までに時間がかかることがあります。可能な限り、公共交通機関の利用を検討しましょう。
電車でのアクセス
- 名古屋駅から地下鉄東山線(黄色いライン)に乗車し、「藤が丘」駅で下車します(所要時間 約30分)。
- 藤が丘駅でリニモ(東部丘陵線)に乗り換えます。
- リニモで「愛・地球博記念公園」駅まで乗車します(所要時間 約13分)。
- 駅を出ると、すぐに公園の北口エントランスが見えます。
バスでのアクセス
- 名鉄バスセンター(名古屋駅近く)から、「愛・地球博記念公園(ジブリパーク)」行きの直行バスが運行されています(中部国際空港セントレア発着便もあり)。乗り換えなしでアクセスできます。
エリア別の見どころと楽しみ方を徹底ガイド

ジブリパークは、それぞれ全く異なる魅力を持つ5つのエリアで構成されています。まるで映画の世界に入り込んだような体験が待っています。
各エリアの見どころや楽しみ方を、詳しくご紹介していきましょう。
ジブリの大倉庫
ジブリパークの中心的な存在であり、最も大きな屋内施設です。天候を気にせずに、ジブリ作品の魅力にたっぷりと触れることができます。
展示、映像、遊び場、カフェ、ショップなど、多彩な要素が詰まった、まさに「大倉庫」のような空間です。
建築と空間の魅力
建物の中に足を踏み入れると、まずその空間の広がりに驚くでしょう。
1階と2階を結ぶ色鮮やかな「中央階段」は、愛知県産のタイルが使われており、よく見るとキャラクターが隠れています。
頭上を見上げれば、『天空の城ラピュタ』に登場する「空飛ぶ巨大な船」がゆっくりとプロペラを回しながら飛行しており、一気にジブリの世界へと引き込まれます。
主な展示と体験
見どころが非常に多いので、いくつかピックアップしてご紹介します。
- ジブリのなりきり名場面展
- 大倉庫の中でも屈指の人気を誇る体験型展示です。13作品14の名場面が再現されており、まるで映画の登場人物になったかのように記念撮影ができます。『千と千尋の神隠し』でカオナシと一緒に電車に乗るシーンは特に有名ですが、待ち時間が1時間以上になることも珍しくありません。混雑時は他の展示から回るのも一つの手です。
- 企画展示「食べるを描く。」増補改訂版
- ジブリ作品に登場する食べ物は、なぜあんなにも美味しそうに見えるのか?その秘密に迫る展示です。『コクリコ坂から』のコクリコ荘の台所や、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号の厨房などが再現され、中に入って雰囲気を味わえます。
- 企画展示「ジブリがいっぱい展」
- 世界中から集められたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などが一堂に展示されています。国ごとのデザインの違いを見比べるのも面白い発見があります。
- 映像展示室オリヲン座
- 約170席の映画館で、三鷹の森ジブリ美術館でしか観られなかったスタジオジブリ制作の短編アニメーション全10作品が順番に上映されています。上映作品は時期によって異なります。
- にせの館長室
- 『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆が、この大倉庫の”にせの館長”として執務にあたる部屋が再現されています。舞い散る契約書の束にも注目です。
- ネコバスルーム
- 『となりのトトロ』の世界がモチーフの子ども(小学生以下限定)向けの遊び場です。ここでしか会えない特別なネコバスに乗って遊べます。
- 子どもの街
- スタジオジブリのある東京・小金井市の古い街並みをイメージした、こちらも子ども(小学生以下限定)向けの遊び場です。
- 天空の庭
- 『天空の城ラピュタ』の廃墟となった庭園が再現され、ロボット兵が静かに佇んでいます。人気の写真スポットです。
- 床下の家と小人の庭
- 『借りぐらしのアリエッティ』の世界観を、小人の視点で体験できるエリアです。巨大な植物や日用品に囲まれ、自分が小さくなったような感覚を味わえます。
注意点
ジブリの大倉庫は入場時間が指定されており、一度退場すると再入場はできません。
見どころが多く、人気の展示や体験、カフェなどは待ち時間が発生しやすいため、滞在時間は最低でも3時間、じっくり楽しむなら5時間程度を見込むのがおすすめです。限られた時間の中で、どの展示を優先するか、どのように回るか、事前に計画を立てておくと良いでしょう。

青春の丘
パークのエントランスに最も近いエリアで、『耳をすませば』と『猫の恩返し』の世界観が広がっています。どこか懐かしく、甘酸っぱい青春時代を思い出させるような、ノスタルジックな雰囲気が魅力です。
象徴的な建物
エリアのランドマークとなる印象的な建物をご紹介します。
- エレベーター塔
- パーク入口近くにそびえ立つ、美しい塔です。『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』に出てくるような、19世紀末の空想科学的なデザインが特徴です。この塔は有料エリアの外にあるため、ジブリパークのチケットがなくても利用できます。
- 地球屋
- 『耳をすませば』で主人公の雫が訪れたアンティークショップが、丘の上に再現されています。レンガ造りの美しい外観と、バルコニーからの眺めが素敵です。 内部の見学には「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要です。プレミアムチケットがあれば、アンティーク家具や猫の男爵「バロン」の人形が置かれた2階の店舗部分や、天沢聖司がバイオリン作りの修業をしていた1階の工房を間近で見学できます。特に、劇中にも登場したからくり時計は必見。1日に数回、実際に動き出し、音楽に合わせて人形たちが宝石を発掘する様子を見せてくれます。建物内部は基本的に撮影禁止です。
- ロータリー広場
- 地球屋の目の前には、中央に大きなヒマラヤスギが立つロータリー広場が広がっています。劇中と同じデザインのレトロなバス停や公衆電話ボックス、そして実際に手紙を投函できる郵便ポストが設置されています。地球屋で販売されているポストカードと切手で、ここから手紙を送るのも素敵な体験です。
- 猫の事務所
- 『猫の恩返し』に登場する、猫たちのための事務所が、なんと猫サイズで建てられています。木造平屋建ての可愛らしいミニチュア建築で、窓から中を覗くと、猫サイズの家具に囲まれてくつろぐバロンとムタの姿を見ることができます。
楽しみ方
青春の丘では、ノスタルジックな街並みを散策するだけでも楽しめます。
プレミアムチケットをお持ちなら、地球屋の内部をじっくり見学し、からくり時計が動く瞬間を見逃さないようにしましょう。
ロータリー広場のポストから大切な人へ手紙を送ったり、精巧に作られた猫の事務所を観察したりするのもおすすめです。

どんどこ森
サツキとメイが引っ越してきた家の裏山に広がる、「どんどこ森」は、スタジオジブリの不朽の名作『となりのトトロ』の世界観を色濃く映し出したエリアです。
豊かな緑に包まれたこの場所は、訪れる人を映画のあの夏の日へと誘います。他のエリアから少し離れているため、移動時間も考慮しましょう。
主要な施設
トトロの世界に迷い込めるようなスポットがたくさんあります。
- サツキとメイの家
- このエリアの心臓部とも言える場所です。映画に登場する草壁一家が暮らした、あの和洋折衷の家が驚くほど忠実に再現されています。元々は2005年の愛・地球博で建てられたパビリオンでした。 この家の中に入るためには、「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要です。プレミアムチケットを持つ訪問者は、ただ見るだけでなく、タンスの引き出しを開けたり、柱の傷に触れたり、実際に井戸のポンプで水を汲んだりと、まるで本当にその家で暮らしているかのような、深い没入体験ができます。縁の下に隠されたどんぐりを探すのも楽しみの一つです。
- どんどこ堂
- サツキとメイの家の裏手にある小高い山の頂上に立つ、高さ約5メートルのトトロを模した木製の遊具です。中に入って遊べるのは小学生以下の子どもたち限定ですが、その愛らしい姿は絶好の写真スポットにもなっています。
- どんどこ号
- 山の麓と山頂(どんどこ堂付近)を結ぶ、可愛らしいスロープカーです。かつて名古屋市内を走っていた路面電車がモチーフ。ベビーカーや車椅子を利用する方、坂道が苦手な方が優先的に乗車できますが、遊戯施設ではありません。
- どんどこ処
- どんどこ森エリアの入口付近にある休憩所です。飲み物や軽食、そしてトトロが持っているような葉っぱを模した傘などのオリジナルグッズが販売されています。ここは有料エリアの外にあるため、チケットがなくても立ち寄れます。
- どんどこ売店
- 山頂のどんどこ堂の隣にある小さな売店です。根付やお守り袋など、どんどこ森限定のお土産が手に入ります。
楽しみ方
どんどこ森の最大の魅力は、プレミアムチケットで体験できるサツキとメイの家の内部探訪です。家の中に足を踏み入れた瞬間の感動は格別です。
子どもたちはどんどこ堂で思いっきり遊び、家族みんなでどんどこ号に乗って移動するのも楽しい体験となるでしょう。
エリア内には散策路も整備されており、豊かな自然を感じながら歩くことで、『となりのトトロ』の世界観により深く浸ることができます。スロープカー乗り場の近くにある「稲荷前バス停」は、雨の日にトトロと出会った名場面を彷彿とさせ、人気の記念撮影スポットです。
もののけの里
『もののけ姫』に登場する、製鉄所「タタラ場」や日本の原風景である里山の風景をモチーフにしたエリアです。
他のエリアに比べると比較的コンパクトなエリアですが、作品の世界観を凝縮したユニークな体験が待っています。
主要な施設と特徴
作品世界と和の体験が融合した施設が特徴です。
- タタラ場
- エリアの中心となる体験学習施設です。作品に登場する建物をモチーフにした、印象的な草葺き屋根が目を引きます。ここでは、このエリアならではの特別な体験ができます。
- 五平餅(ごへいもち)炭火焼き体験
- タタラ場で行われるメインアクティビティです。愛知県などの中部地方山間部発祥の郷土料理「五平餅」を自分で炭火焼きして味わえます。炊いたご飯をつぶして串に巻き付け、くるみ味噌、しょうゆ、ナポリタン、カレーといった好みの特製タレ(1種類選択)をつけて、七輪で焼き上げます。 この体験は予約不要で、当日タタラ場の入口で受け付けます(混雑状況により変更の可能性あり)。料金は1人1,200円(税込)で、五平餅1本と持ち帰り可能な特製タレ1瓶が含まれます。所要時間は約20分。対象年齢は10歳以上(9歳以下は入場のみ可、12歳以下は保護者同伴必須)です。
- 乙事主(おっことぬし)の滑り台
- 作品に登場する猪神・乙事主をモチーフにした、カラフルなタイルで飾られた滑り台です。利用できるのは小学生(12歳)以下の子どもたち限定です。
- タタリ神のオブジェ
- アシタカに呪いをかけた、あのタタリ神を模した迫力あるオブジェも設置されています。
- もののけの里 休憩処
- エリアの雰囲気に合わせた石置屋根の休憩所で、もののけの里にちなんだオリジナル商品や飲料などが販売されています。「干し肉(ジャーキー)」も人気です。
楽しみ方
もののけの里でのハイライトは、何と言っても五平餅の炭火焼き体験です。自分で焼いた熱々の五平餅は格別の美味しさです。
子どもたちは乙事主の滑り台で遊び、タタリ神のオブジェやタタラ場の前で記念撮影をするのも良いでしょう。
エリア自体が比較的コンパクトであるため、所要時間も他の主要エリアに比べて短く済みます(五平餅体験をしなければ30分~1時間程度)。ジブリの大倉庫や魔女の谷といった大規模エリアを訪れる前後に立ち寄るなど、旅程に組み込みやすいエリアと言えるでしょう。
魔女の谷
2024年3月にオープンした、ジブリパークで最も新しく、そして最も広大なエリアです。『魔女の宅急便』、『ハウルの動く城』、『アーヤと魔女』といった、魔女が登場するスタジオジブリ作品からインスピレーションを得ており、ヨーロッパ風の魅力的な街並みが広がります。
エリアの入口では「魔女の口」が出迎えてくれます。このエリアは嬉しいことに再入場ができます。
象徴的な建物とランドマーク
魔法と驚きに満ちた建物がたくさんあります。
- ハウルの城
- このエリアの象徴とも言えるのが、高さ約20メートルにも及ぶ、まるで生きているかのような「ハウルの城」の再現です。最大の見どころは、1時間に数回、城の一部が実際に動き、煙を吐き出すという驚きの仕掛け。まさに「動く城」を目の当たりにできます。 城の内部を探検するには「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」が必要です。中に入ると、カルシファーが燃える炉のある居間、ハウルの秘密めいた寝室やアトリエ、ソフィーの部屋など、映画で描かれた城での生活空間が広がっています。
- オキノ邸
- 『魔女の宅急便』で、キキが魔女修行に出るまで過ごした緑の屋根の実家「オキノ邸」も再現されています。庭には四季折々の花が咲き、内部には母親コキリの薬を作る店や、キキの部屋などがあります。 こちらも内部への入場はプレミアムチケットが必要です。引き出しを開けたり、小物に触れたり、非常に没入感の高い体験ができます。
- グーチョキパン屋
- 『魔女の宅急便』でキキと黒猫ジジが下宿した、あの可愛らしいパン屋です。店内では実際に様々な種類のパンが販売されていますが、非常に人気が高く、常に行列ができています。店の裏庭からは、キキとジジが寝泊まりした屋根裏部屋へ上がることができ、こちらはチケットの種類に関わらず見学できます。
- ハッター帽子店
- 『ハウルの動く城』でソフィーが働いていた帽子店も再現されています。ソフィーの作業場を覗くことができ、1階のショップでは実際にオリジナルの帽子やキャンディー缶などが販売されています。
- 魔女の家
- 『アーヤと魔女』でアーヤが引き取られた家が再現されています。魔女ベラ・ヤーガの怪しげな作業部屋やアーヤの寝室などを見ることができます。 こちらも内部への入場はプレミアムチケットが必要です。冷蔵庫を開けたり、棚の瓶に触れたり、非常に自由度の高い、触れる体験が可能です。
- 飛行機乗りの塔
- 空を飛ぶことに憧れる少年たちの家をイメージした遊び場です。1階から2階へはアスレチックのように上がれます(中学生以下限定)。
乗り物とアトラクション
エリア内には楽しい乗り物もあります。
- メリーゴーランド
- 『魔女の宅急便』のキキのほうきやジジ、『ハウルの動く城』のヒンやカブ、『アーヤと魔女』のマンドレイクなど、作品に登場する乗り物やキャラクターをモチーフにした、美しい装飾のメリーゴーランドです。乗車中は、映画『ハウルの動く城』のテーマ曲「人生のメリーゴーランド」の特別アレンジが流れます。乗車には別途料金が必要(子ども500円、大人1,000円)です。
- フライングマシン
- 『天空の城ラピュタ』をモチーフにした子ども向けの回転型ライドです。乗車には別途料金が必要(1回500円)です。
楽しみ方
魔女の谷は、その広さとアトラクションの多様性において、ジブリパークの体験を大きく豊かにするエリアです。複数の象徴的な建物の内部探訪(プレミアムチケット要)、ユニークな乗り物、充実した飲食・物販施設が揃っています。
特に、実際に動くハウルの城は、他では見られないダイナミックな見どころと言えるでしょう。このエリアだけで3〜4時間は必要と見積もられており、パーク全体の計画において重要な位置を占めます。プレミアムチケットの価値は、このエリアの複数の主要施設へのアクセスによって、さらに高まっていると言えます。
ジブリパークでの味覚探訪

ジブリパークでは、食事やおやつも単なるエネルギー補給ではなく、ジブリの世界観に浸るための重要な要素として位置づけられています。各エリアのテーマに合わせたユニークなメニューを提供するレストラン、カフェ、パン屋、スタンドが点在し、訪れる人々の五感を満たしてくれます。
ただし、飲食施設の数は限られており、特に人気の店舗や昼食のピークタイム(11時〜14時頃)には長い行列ができることが常態化しています。食事の計画もアトラクション同様に重要です。
レストランとカフェ
座ってゆっくり食事を楽しめる場所や、気軽に休憩できるカフェがあります。
空飛ぶオーブン(魔女の谷)
魔女の谷の入口近くにある、パーク初の本格的なレストランです。レンガ造りの建物で、ヨーロッパの伝統的なオーブン料理(パイ、キッシュなど)や、見た目も楽しいデザートが味わえます。
- おすすめメニュー
- 「魔女の谷のシェパーズパイ」|骨付きラム肉とマッシュポテトを使ったイギリスの家庭料理。
- 「ミートパイ」|豚ひき肉がぎっしり詰まった熱々のパイ。
- 「ナポリタンのキッシュ」|宮崎吾朗監督お気に入りのナポリタンをキッシュにアレンジ。
- 「闇夜のカレー」|見た目もインパクトのある黒いカレー。
- 「魔女の谷のパンナコッタ」|目玉のデザインがユニークなデザート。
- 土日祝の朝限定「イングリッシュブレックファスト」も人気です。
- 注意点| パーク唯一のレストランということもあり、非常に人気が高く、待ち時間が発生しやすいです。
カフェ 大陸横断飛行(ジブリの大倉庫)
大倉庫探検の合間に一息つけるカフェです。長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手で食べられるような食事をイメージした、サンドイッチやピザがメインメニューです。
- おすすめメニュー
- 各種サンドイッチ、ピザ
- オリジナルデザインの旗が付いてくるメニュー(旗は持ち帰りできます)
- 注意点| こちらも昼食時には混雑するため、早め(11時頃)か遅め(15時以降)の利用が推奨されます。
人気のパン屋
行列は覚悟!でも訪れたい魅力的なパン屋さんです。
グーチョキパン屋(魔女の谷)
『魔女の宅急便』の世界から飛び出してきたような、可愛らしい外観のパン屋さんです。実際に様々なパンを購入できます。
- おすすめメニュー
- 「パン・オ・ういろう」「ういろうカヌレ」|愛知名物のういろうを使った、ここでしか味わえないオリジナルパン。
- 「ナポリタンパン」|宮崎吾朗監督が好きだというナポリタンを包んだパン。
- 「あんバターメロン」|定番のメロンパンに餡とバターをサンド。
- 「ライスカレークロケット」|真っ黒な見た目が印象的なカレーパン(夏期限定の場合あり)。
- その他、菓子パンや惣菜パンなど種類豊富です。
- 注意点| 常に行列ができていることが多い超人気店です。入店までに時間がかかることを覚悟しましょう。早めの時間に訪れるか、閉店間際を狙うなどの工夫が必要かもしれません。店の外では、おすすめパンのセット販売も行われています。
テイクアウトとスタンド
小腹が空いたときや、手軽に楽しみたいときにぴったりなスタンド形式のお店もあります。
ミルクスタンド シベリ❆あん(ジブリの大倉庫)
カウンター式のスタンドです。
- メニュー| 地元産の牛乳、『風立ちぬ』に登場したお菓子「シベリア」(カステラであんこを挟んだもの)
- 特徴| カフェよりは比較的空いている可能性があります。
ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフ(魔女の谷)
猫のネオンサインが目印のスタンドです。
- メニュー| 猫の手の形をしたバンズが可愛い「ネコの手ドッグ」など。
- 特徴| 手軽にテイクアウトして食べ歩きもできます。
もののけの里 休憩処(もののけの里)
石置屋根の建物が目印の休憩所です。
- メニュー| 飲料、オリジナル商品、「干し肉(ジャーキー)」など。
- 特徴| 里山の雰囲気を楽しみながら休憩できます。
どんどこ処(どんどこ森)
どんどこ森エリアの入口付近にある休憩所です。
- メニュー| 飲料、飴、季節の商品(例|葉っぱの傘)など。
- 特徴| チケットがなくても利用できます。
食事時間をずらして混雑回避のヒント
ジブリパーク内の飲食施設は限られており、特に人気の「空飛ぶオーブン」や「グーチョキパン屋」、そして昼食ピークタイム(11:00〜14:00頃)の「カフェ 大陸横断飛行」は、長い待ち時間が発生することが予想されます。
待ち時間を少しでも短縮するためには、食事時間を意識的にずらすのが賢明です。
- 早めの昼食| 開店直後の10:30〜11:00頃を狙う。
- 遅めの昼食| ピークを過ぎた15:00以降を狙う。
ただし、遅い時間帯になると、人気メニューが売り切れてしまう可能性もある点には注意が必要です。
また、パーク内で食事に時間をかけたくない場合は、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にある他の飲食店(モスバーガー、軽食・喫茶店など全8店舗)や、公園の休憩所周辺に出店しているキッチンカーを利用するという選択肢もあります。
パーク内への飲食物の持ち込みについては、公式には推奨されていませんが、アレルギー対応食や離乳食、蓋付きの飲み物(水筒やペットボトルなど)は持ち込みができるようです。水分補給は忘れずに行いましょう。
ジブリパークでのショッピング体験

ジブリパークでの冒険の思い出を形にして持ち帰るのも、大きな楽しみの一つです。
パーク内には、作品の世界観を反映した魅力的なショップが点在し、ここでしか手に入らない限定グッズや、ファン心をくすぐるアイテムが豊富に揃っています。
冒険飛行団
ジブリの大倉庫の出口付近にある、パーク内で最大の品揃えを誇るメインショップです。広々とした店内に、ジブリ作品の世界観あふれるグッズが並びます。
品揃え
全てのジブリ長編アニメーション映画に関連するグッズを取り扱っているのはもちろん、ジブリパークオリジナルの限定商品が多数販売されています。
ぬいぐるみ、マスコット、フィギュア、文房具、アクセサリー、お菓子、アパレル、キッチン雑貨、書籍、さらには地元の伝統工芸とのコラボレーション商品まで、非常に幅広いアイテムが見つかります。
おすすめ限定グッズ例
- ぬいぐるみ・マスコット類
- ジブリパークオリジナルデザインの「ネコバス」ぬいぐるみ(ネコバスルームにいるタイプ)
- 『千と千尋の神隠し』の「カシラ」ぬいぐるみ(サイズ違いや動くタイプも)
- 湯婆婆の頭を模した被れる「湯婆婆クッション」
- 『猫の恩返し』の大きな「ムタ」ぬいぐるみ
- ファッション・アクセサリー類
- 湯婆婆が付けていた指輪のレプリカ
- カオナシやトトロになりきれるニットキャップやネックゲーター
- 『魔女の宅急便』キキのワンピースが作れる手作りキット
- まっくろくろすけデザインの「G-SHOCK」
- コラボレーション商品
- レトロなデザインが人気の「アデリアグラス」とのコラボコップ
- 名古屋の伝統工芸「有松鳴海絞」の手ぬぐい
- 食品・菓子類
- 木の実のクッキーでクリームを挟んだ「木の実のラングドシャ」
- 『耳をすませば』の光る石をイメージした琥珀糖「ビジュー缶」(人気のため入手困難な場合あり)
- 有名洋菓子店クラブハリエが製造する「ミニバームクーヘン」
- 雑貨類
- 大倉庫の各スポットをモチーフにしたレリーフマグネットや刺繍キーホルダー
- 建物柄などのB6ノートやマスキングテープ
- 『かぐや姫の物語』デザインの和食器
- 『千と千尋の神隠し』湯バードの形をした文鎮
- 『耳をすませば』バロンのブロンズ像(高価ですが存在感抜群)
- 『もののけ姫』のモロやヤックル、シシ神のフィギュアセット
13人の魔女団
魔女の谷にあるショップで、その名の通り、魔女や魔法に関連する作品のグッズ、特に魔女の谷エリアのテーマに特化したグッズを取り扱っています。アクセサリー類が充実しているのも特徴です。
おすすめ限定グッズ例
- マスコット
- 魔女の谷に登場するキャラクター(ジジ、カルシファー、ヒン、カブなど)のマスコットやぬいぐるみ。
- アクセサリー
- エリア内のメリーゴーランドをモチーフにしたメタルチャーム(キキのほうきなど)
- ハウルの城やベラ・ヤーガ(魔女の口)などをデザインしたペンダント、リング、ピンズ、ピアスなど。
- ぬいぐるみ
- 『ハウルの動く城』に登場する、あの不思議な「ゴム人間」のぬいぐるみ。
各エリアの専門ショップ
上記の大型ショップ以外にも、各エリアのテーマに合わせた小規模な専門ショップがあります。それぞれのエリアを訪れた記念に立ち寄ってみるのも良いでしょう。
- ハッター帽子店(魔女の谷)
- ショップスペースでは、オリジナルの帽子やキャンディー缶、魔女や魔法に関する書籍などが販売されています。
- 南街の店舗(ジブリの大倉庫)| どこか懐かしい商店街の雰囲気の中に、以下の3店舗があります。
- 「熱風書店」|書籍や雑誌などを販売。
- 「大空模型」|プラモデルや模型などを販売。
- 「駄菓子 猫かぶり姫」|昔懐かしい駄菓子を販売。
- どんどこ処/売店(どんどこ森)|
- 「どんどこ処」(麓)|飲み物や、トトロが持っているような葉っぱを模した傘、季節の商品などを販売。
- 「どんどこ売店」(山頂)|どんどこ森限定のお守りや根付などを販売。
- もののけの里 休憩処(もののけの里)
- エリアの雰囲気に合わせたグッズや、「干し肉(ジャーキー)」などを販売。
- 地球屋(青春の丘)
- 店内(プレミアムチケット要)では、『耳をすませば』に関連するポストカードや切手シートなどが販売されています。
オリジナルデザインのショッパー情報
「冒険飛行団」で商品を購入した際に入れてもらえるショッパー(紙袋)は、雲海にジブリパークのロゴが箔押しされた美しいオリジナルデザインです。
サイズによって有料(価格はサイズにより異なる)ですが、しっかりとした作りでデザインも素敵なため、お土産を入れるだけでなく、持ち帰ってからも使いたくなるアイテムです。記念に購入するのもおすすめです。
まとめ
ジブリパークは、ただアトラクションを楽しむだけの場所ではありません。スタジオジブリが描いてきた物語の世界に迷い込み、美しい建築や自然に触れ、細やかなこだわりに感動する、特別な体験ができる場所です。
そのユニークさゆえに、チケットの選択や事前の計画が非常に重要になります。この記事を参考に、あなたが見たいもの、体験したいことを明確にし、無理のないスケジュールでパークを巡ってください。
食事やお土産選びも、ジブリパークならではの楽しみの一つです。混雑も予想されますが、少し工夫するだけで、より快適に過ごせるはずです。
さあ、あなただけのジブリパークの物語を見つける冒険に出かけましょう!きっと忘れられない、魔法のような一日が待っています。